うさぎのPちゃん 闘病記 14 
〜 弁護士への質問状 3 〜



4月25日

Pちゃんが生きていたら、4月21日で3歳になるはずでした。
早すぎた死を思い起こすとやはりつらい気持ちになります。

なかなか取り組む気になれなかったのですが
このまま放っておいても何の解決にもなりません。

3回目の質問状を、相手の弁護士宛に送りました。





お手紙拝見しました。
あまりにも都合の良い解釈に、正直驚いております。


私たちは、Pが注射によって死亡した、と決め付けているわけではありません。
すべてにおける説明不足、誠意の感じられない対応等に憤りを感じるのです。

事前にきちんと説明を受け、納得した上での治療でしたら、今回のPの死も、
受け入れることが出来たと思います。



貴女方のお手紙を拝見しますと、検査を行わなかったことについても問題とされているようですが、
「検査を行っていればPちゃんが死亡することはなかった。」ということは出来ず、
検査の有無とPちゃんの死亡とは何ら関係ございません。
Pちゃんの死亡した原因が不明である以上、当方としてはPちゃんの死亡について
何ら責任を負うものではないと考えます。



飼い主の要請した検査を、正当な理由なしに断るという行為は、獣医師として問題があります。
間違いなく「お金と時間がかかる」という理由で断られました。こちらはお金がかかると困る、
というようなことは一切申しておりません。
このことによって、Pの病状が切迫したものだとは思えず、急死による精神的ダメージは計り知れないものでした。
死亡原因に関係なく、こういった治療に対する態度がトラブルに繋がるのです。
死亡原因が不明というなら、尚更検査をする必要があったことを認めるべきではないですか?
斎藤獣医師は、最初の手紙でも認めていたように、症状を軽く考え、死を予見することが出来ませんでした。
つまり、病状について正しい診断をすることが出来なかったのですから、診察内容に落ち度があったと考えられます。
また、上記の記述を見ると、"検査はしてもしなくても同じ"と考えているようですが、
検査によって判明する事実も少なからずあるはずです。
このような考え方は、飼い主の気持ち、うさぎの命を軽視しており、獣医療に携わる人間の発言とは到底思えず、
更なる憤りを感じます。

検査をしても、死は免れなかったのかもしれません。
しかし、こちらの納得できる診察をしていただけていれば、これほどの不信感は生まれませんでしたし、
Pと、これほど悲しい別れ方をすることもなかったと思います。

また、今までは一貫して、『消化管うっ滞であることは明らか』であり、それは『身体一般所見・糞の肉眼所見』によって、
疑いようがなかったという説明を受けていました。
何故ここにきて、『死因は不明』であると意見を変えるのでしょうか?
そちらの最初の主張では、『消化管うっ滞からくる、腸内の毒素による死亡』ということでしたが、これはやはり、
間違いだったということであり、今までの『死因は明らか』という説明は、根拠のないもの、
いわば「嘘」だったということですよね?
『死因が不明』であるならば、注射による死亡であった可能性も否定できないはずです。




2.インフォームド・コンセントについて
 インフォームド・コンセントの重要性については前回の手紙でもお伝えしたように、その重要性は十分に理解しています。
本件におけるPちゃんへの治療としては、注射を行ったことに尽きますが、貴女方もお聞きになったとおり、
注射は抗生物質とステロイド剤であり、それには痛み止めの作用もございます。
そして、痛み止めの効果も期待して注射を打つという治療方法について、貴女方から特段のご質問やご異議はありませんでした。
そのように、貴女方からご質問、ご異議がない以上、当方としては貴女方が納得されたものと考えざるを得ません。
その上でPちゃんに対して注射をしました。
 したがって、当方としては貴女方に十分にご説明差し上げたと考えております。



とても興味深い考え方だと思いました。

しかし残念ながら、注射の内容は、会計時の明細を見て、初めて知ったのです。
担当獣医からは、薬剤についての説明も、副作用についての説明も、一切受けておりません。
電話の内容も録音しておりますが、担当獣医は説明をしていないことを認めています。
もし、ステロイドだと知っていたら、断っていた可能性もあったわけです。
それでも、インフォームド・コンセントに欠落はなかったと言えますか?
獣医師から与えられる情報があまりにも少なすぎます。

また、一般的に考えて、獣医師の治療に、素人である飼い主が異議を申し立てる、ということは不可能ではないですか?
獣医療という専門的な分野で、他の治療方法の提示のないまま、異議を申し立てることの出来る飼い主が
果たしてどれくらいいるのでしょうか?

獣医師から複数の治療方法の提示があって、初めて飼い主に選択する余地が生まれるのです。
選択肢も、同意を求められることもなかったのは紛れもない事実ですので、当然異議を申し立てることも出来ませんでした。


"異議申し立てがない=同意"という考え方は、インフォームド・コンセントの考え方からかけ離れており、
このような診療内容で欠落がないと言えること自体、インフォームド・コンセントについて、正しく認識されていない証拠です。

この件について、日本獣医師会、農林水産省、東京都へ連絡させていただきました。
日本獣医師会の方から、インフォームド・コンセントについての説明も受け、『小動物医療の指針』
『インフォームド・コンセント徹底宣言』等読ませていただきました。
その上で改めて、インフォームド・コンセントが欠落していたと考えます。

こちらはPの病気を治したい一心で、"うさぎ専門"であるそちらの病院をお訪ねしたのです。
それなのに、このような対応をされるのでは、今後第二、第三の犠牲者(あえてそう書かせていただきます)
が出るのも避けられないのでは、と危惧いたします。




3.以上の通り、当方としては十分な診察のもと治療を行い、それについて十分にご説明差し上げたと考えております。
貴女方はそのように十分な説明をされていないとおっしゃられておりますが、それは見解の違いと言わざるを得ません。

 これ以上、事実の認識について書面をやりとりしていても何らの解決にも結びつかないと思われます。
そこで、当方としては今後、貴女方からお手紙、お電話で事実の認識についての訂正、質問をされたとしても、
平行線であり問題の解決には結びつかないと考えていますので、それらについての回答等は差し控えさせていただきます。




本当に十分な診察を行っていたのなら、原因不明の急死は避けられたのではないですか?
十分な診察を行っていれば、病状を正しく判断することが出来、予期せぬ急死を招くことはなかったはずです。
今回の場合、見解の違いで済まされる内容ではないと思われます。
また、書面でのやり取りで何ら解決しない、と考えるのは、そちらの勝手な主張です。
それについて回答を差し控える、というのも余りにも横暴です。


なぜ一方的に、勝手な主張ばかり押し付けるのでしょう?
平行線になるのは、そちらが回答をはぐらかし、矛盾だらけの説明を繰り返すからです。
『誠意ある対応をする』と院長からの手紙に書いてありましたが、これでは誠意もなにも感じられません。




 ただし、貴女方から本件についての具体的な解決方法についての提案などあればそれについては十分に検討しお答えする所存です。
そこで、解決に向けてのご提案がございましたら上記弁護士までご連絡下さい。




直接謝罪を求めます。
そして、今後の診療において、インフォームド・コンセントについて考え直してください。
これで欠落がないと本気でお考えなら、今の認識はあまりにお粗末過ぎます。

同じ思いをする飼い主、うさぎが、これ以上増えないよう、努力してください。
うわべだけでなく、本当に誠意の感じられる対応を求めます。

また同時に、必要経費(そちらへの交通費・診療費・葬儀費用)の返還、
精神的慰謝料(日常生活に支障をきたしたペットロス状態・今までの不誠実な対応による精神的苦痛)を求めます。


2週間以内の回答を求めます。
そちらの今後の対応によっては、法的手段も辞さないつもりです。
最初から誠実な対応をしていただけていたら、ここまで思いつめることはありませんでした。




12 診療トラブルの対応
小動物医療においては、飼育者が疾病や治療法等に関する正確な情報の提供を求め、また治癒することを強く期待している中で、
動物を心配するあまり精神的に不安定な状態に置かれている場合もある。このため、獣医師やスタッフの不注意な言動がもとで獣医師、
診療施設に対する飼育者の信頼が大きく損なわれることがあるので、この点に十分配慮しなければならない。
インフォームド・コンセントに関しても、それが形式的なものであれば、獣医師等に対する飼育者の信頼を得ることはできず、
そのために適正な小動物医療の提供に支障を来たし、場合によってはトラブルの原因となることに留意すべきである。
万一、診療過誤を起こした場合は、獣医師は、誠意を持ってその解決に努力しなければならず、その解決にあたっては、
事実を隠蔽することなく、早期に十分な情報提供、説明を行って、飼育者の理解を得るように努力しなければならない。
(小動物医療の指針より)




初心に戻り、誠意ある対応をしていただける事を信じております。


2006年4月25日 







今回も長い手紙になってしまいました。

手紙にも書いたのですが、日本獣医師会、農林水産省、東京都へ、それぞれ電話で今回のことを報告しました。

それによって、すぐに何かが変わるわけではありません。

しかし、東京都の管轄課の方がおっしゃるには、
今回のように『インフォームド・コンセント』が問題となっている場合などは、たくさんの声が集まれば、
行政の介入もしなければならなくなるそうです。

もし泣き寝入りしている方がいらっしゃるなら、行政のほうに報告するのも、
長い目で見れば無駄にはならないのかもしれません。







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